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2010年01月23日

映画「しかし それだけではない。 加藤周一 幽霊と語る」

ドキュメンタリー映画「しかし それだけではない。加藤周一 幽霊と語る」縁あって、加藤周一さんのドキュメンタリー映画の公開に携わりました。 にしても、「幽霊と語る」とは、どう云う試み?と、思いながら。

それは、戦後の日本を代表する知識人、評論家であり、医学博士でもある、加藤周一さんが亡くなられるまでの3年間に、撮影して残されたラストメッセージ。 そして、対話の相手として自ら選ばれたのは、幽霊と云う、ドキュメンタリー映画でした。
若い世代への期待を語った講演と、生前最後のインタビューも含まれています。

加藤さん曰く、「生きている人は、歳をとると意見が変わる。 しかし、すべての幽霊は歳をとらない訳だから、意見が変わる事も無い。」と。

この言葉には、目から鱗。

歳を重ねるとは、埃に塗れ、噂で汚れ、知らぬ間に衰え、死に近づくもの。
同じ時代を生きたとて、見える事象、移る景色、それは違えるもの。
時は移ろい、人は変わり、氷もそのままでは流れてしまう。
志を貫いたまま死ねるは稀なこと。
だから、己の心に残った彼岸の言葉は、生きるのか。

加藤周一さんは、原子爆弾影響合同調査団として、調査のため被爆した広島を訪れてもいた。 戦死した学友が、晩年でも現れていたと云う。

私は戦争を知らない。 修学旅行では印象しか残っておらず、30歳を過ぎて個人的に原爆ドームなど見て歩き、真珠湾開戦で使われた特殊潜航艇を江田島の旧海軍兵学校で触れてみても乏しい。
しかし、それだけでない。 幽霊たちとの対話する、加藤周一さんの幽霊と、対話しようと思うのです。

2010年2月27日(土)より、渋谷シネマ・アンジェリカにて公開、他順次ロードショー。

2009年10月28日

映画「バッタ君町に行く」

三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー提供作品 映画「バッタ君 町に行く」 1930年代、唯一ディズニーに対抗しえると云われた フライシャー兄弟(「ベティ・ブープ」「ポパイ」シリーズ) の最後の長編作品「バッタ君町に行く」が、ニュープリントにて上映されることとなり、公式サイトを 制作させて頂きました。

エコという言葉が、本末転倒にも関わらず、商売道具に使われている昨今、この時代の映画による問題提起は、今を生きる人間として、恥ずかしくもあります。

日本のエコロジーは、南方熊楠から在りました。
明治政府が作った国家神道により、全国で伐採された鎮守の森、国策を大義名分とする利権から、自然を守ること。
それは、生態系どころか、歴史・由緒・景観を 金とする、まさに神狩なのだから。
洪水や害虫被害の原因ともなる自然破壊阻止こそ肝要。
日本四季の風景、里山、お国柄、失ってしまうと取り戻せないのだから。

地球温暖化と云う、安易な言葉に騙されてはいけない。
所詮、エネルギーや食料の奪い合い。
環境問題は解決できるのは、個々のエゴの極みである人口爆発の阻止。

後にゴミとなり自然に還らない人工物を増やすことに対して、エコを 冠すのは金の亡者。
何かを キッカケに、買い換えてもらおうって発想は、世界はどうあれ、この国の商道に反すると思う。

さらに、此の映画は不運にも、1941年暮れの真珠湾攻撃の直後に公開された作品。
その影響で興行がふるわず、経済的な理由によりフライシャー兄弟はスタジオを去る事に…。

と、まぁ、そんな事も考えてしまいましたが、ミュージカル・コメディな楽しい映画で、当時の技術で、どう作ったのだろう?と、思うような見所もあります。

映画の上映は、2009年12月19日から、渋谷シネマ・アンジェリカ他で順次公開予定。

2009年04月29日

映画「ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢」

三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー提供作品 映画「ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢」「ウォレスとグルミット」シリーズ最新作、映画「ベーカリー街の悪夢」公開日7月18日(土)の公式サイトを 制作させていただきました。

クレイアニメで、4度のアカデミー賞。
アニメーションの枠を超えて、世界レベルで熱狂的な支持を 集めている、イギリス・アードマン・アニメーションズの「ウォレスとグルミット」シリーズ短編最新作です。

表紙の Flashは 完成していて 予告編が 観られるので ぜひ ご覧あれ。

2009年02月05日

映画「ルパン三世」1st.TVシリーズ

三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー提供作品 映画「ルパン三世」1stTVシリーズ 20世紀少年じゃないけれど、オレが映画「ルパン三世」1st.TVシリーズの公式サイトを作る未来が来るなんて想像もしてなかった。

生まれた頃に放送開始で、昨今の如くアニメの種類も無く、地方局で再放送やりまくりだったから、録画手段は無くとも「ルパン三世」を何度も観た。
そりゃ影響も受けるさ。
Raphaが少数なのも、それぞれ違った分野を活かす仕事も、狂への生き方も、この影響だ。
きっと。

「カリオストロの城」が宮崎駿監督作品というのは周知の筈。
2nd.の145話「死の翼アルバトロス」と、最終回「さらば愛しきルパンよ」が、宮崎作品と云う事も知ってた。
なにせ、コナンのギガントの様な空中戦だったり、その後のラピュタのロボット兵が出てきたり、30分なのに映画並みの面白さだったから。

しかし、1st.TVシリーズの途中から、宮崎駿監督と高畑勲監督が加わって居たなんて…。

にしても、「カリオストロの城」と同じ、緑ジャケットのルパンで、色は違えどフィアットの組み合わせのサイトを作れたなんて、此の一期、やはり夢か。

2009年01月05日

ジブリ学術ライブラリー「チベット死者の書」と「もののけ姫」と緒形拳さん

namari_04.jpg宮崎駿監督が、「もののけ姫」を作りながら、繰り返し見ていたと云う、NHKスペシャルのドキュメンタリー「チベット死者の書」なるモノが存在する。

そう云えば、「もののけ姫」は、映画館で観た第一印象に留まらず、時間をかけて見方が変わる作品だった。

全体として何を伝えたいのか把握しきれないまま映画が進み、テーマが膨大だったからなのか、感情を何処に持っていけば良いのか、ともかく漠として、見終わった達成感など見つからない程、説明のつかない感情が溢れ出して足元からあたり一面まで広がり続けているのだから。

けれども、何度か歳月を重ね、繰り返し観ていると、自分なりの解釈ができる部分も多くなり、いつの日か他の作品の様に、時々また観たくなる映画となったのだ。

此度、「チベット死者の書」の存在を知り、さらに「もののけ姫」という映画を通して、宮崎駿監督が伝えたかった何かに近いカタチ…。 つまり、映画全体を包み込む思想が見えてきた気がしています。

そして、ドキュメンタリーで「チベット死者の書」の内容を語る、心に響く言霊は、鳥肌の立つような、緒形拳さんのナレーション。 つい過日亡くなられ、最後まで潔い姿に、改めて心より尊敬した緒形拳さんでした。

映画「楢山節考」の役を経験されていたことからも、おそらく、的確に「チベット死者の書」の死生観を捉え、揺るぐこと無く声を吹き込まれたのだと想像します。

人間という種の生命の移り変わりを川に例えるなら、少子高齢化は、流れが遅く、よどんでしまった川ではないだろうか。
古い水は、いつまでも留まろうとして、湧き出した新しい水は、清く流れたくても、ゴミや汚れで、ぬったりとした異臭を放ち、サラサラとは流れられない状況なのではないか。

否、現在の世界人口爆発状態は、ヘドロの溜まった底なし沼に、雨がシトシト降る程度の代謝と表現するべきか。
薄まって人間という生物の能力が低下していると、危機的なY遺伝子や精子の劣化の研究結果を見ると感じる。

オレは、両親の介護も本人の意向を最優先と位置付けてきた。
他者に対しても、個々の考えや哲学を尊重して、価値観を押し付けたりはしないけれど、オレは、もう充分生きたから、延命は勘弁してほしい。
無駄な墓も要らない。 誰かのL.T.P. (脳に於ける長期記憶)にあるだけで倖せだから。

動物の大きさに応じた生涯の心臓鼓動数…延命治療が始まる前の動物としての平均寿命を受け入れて、エゴで自然の秩序を壊したくない。
生き死には生物の常で、医学の道は個人の永遠や不老不死にはなく、冷静に発展すべきだと思うから。

我が世誰ぞ常ならむ…と云うではないか。
ちりぬべき、時知りてこそ、世の中の、花も花なれ、人も人なれ…とも。

死を単純に怖がり、口にするのもタブーとして、ICUや霊安室など遠くに隔離して、直視も避ける昨今の日本人。
生きる意味や死の意味を考えもせずに、充分に生きた人間が、欲や恐れで死を先送りして延命したり、短絡的に長寿や平均寿命が上がることを喜ぶなんて。

アメリカにさえ、DNRという延命拒否する権利があるのに、日本の尊厳死システムは年会費を取る上に、法的拘束力を持たない意味不明なモノだ。

対して、誰にも必ず訪れる死という現象を、世代を超えて生活に浸透または共有することで、恐れること無く、心豊かに幸せを感じながら生涯を歩むチベットの人々。

自らの死に正面から向き合う事は、これからの日々の生き方を 考えると云う事。

小さな頃から死を恐れないオレは、何か脳のパーツが足りないとか、狂ってると否定ばかりされてきたけれど、オレの思想に近い文化が、脈々と受け継がれていたのだと知り、抱きしめられたような幸せを感じたのものです。

ジブリ学術ライブラリー「チベット死者の書」とは、過去に放送されたNHKスペシャルのドキュメンタリー番組を、スタジオジブリ・宮崎駿監督が推薦して現代に伝えていく試み。

宗教を 押し付けられるわけでも、死に対して難題をつきつけられるわけでもなく、そう云った人間が区分けした国や宗教等の概念を超越して、例えば圧倒的な自然の森に囲まれた「お伊勢参り」のような、ジャングルのサラオのような荘厳さを 感じるもの。
死を 迎える時の心構え、死の受け入れ方や、死んだ後の心の持って行き方など、心の安定をもたらすものかと思います。

勿論、オレの言葉より、DVDに収録されたダライ・ラマ法王の解説をオススメしますが。

市場原理主義、何でも手当たり次第に価格をつけて、共存や秩序を無視。 地球の自然を破壊し続け、CO2排出権までもお金に換算する、狂った世界の金融戦争も行き詰った昨今、多くの人に見ておいてほしい作品。

そしてまた、宮崎駿監督の映画「もののけ姫」を観ると、自然の秩序の中で生かされている事や、ちりゆき前に成すべき事など、まだまだ沢山感じられるかと。

2008年12月13日

映画「動物農場 - Animal Farm」の世界が現実に

三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー提供作品 映画「動物農場」 ジブリ美術館ライブラリーの次回作、映画「動物農場 - Animal Farm」。
いよいよ、12月20日公開です。

風刺と迫力に満ちたジョージ・オーウェル原作「動物農場」。
そして、イギリス初の長編アニメーションであり、伝説のH(ハラス)&B(バチュラー)最高傑作。
アニメーションを昇華させ、大人をも観客の対象としたスコイ事ですが、日本では、その功績どころか名前さえもほとんど知られていない。

そこで、日本で公開することになったわけですが、見てビックリ。
カタチを変えて繰り返す人間の愚かさを隠さずバックリ見せて良い?って。(笑)

でも、悲しいかな…現実。
物質的贅沢にはキリが無く、質素で素朴な生活でも幸せを感じられるということが最高の心の贅沢と知らなければ。
そうしないと、稚拙な政治、借金だらけの人々、派遣切り、リストラ、老老介護、高齢者犯罪、無差別殺人、不況の連鎖として、ツケが来る。

労働者で待遇に不満があるなら、自分が経営者になって、労働者を満足させる経営ができるかやってみれば良い。
やりたい仕事がないというなら、時代にあった新しい分野の仕事を自分自身で切り開いて起業すれば良い。
正しい方向を見失わないように教養深め、何事も自分で決めて後悔せず他人の責任にせず歩むこと。
憎しみは何も生まないのだから。

この仕事を始めた夏には、こんな世界的不況になるとは思っていなかったけれど、本当に「動物農場」のような世界になってしまった…。

2008年08月26日

映画サイト過去最高の月間ミリオン

崖の上のポニョ 映画「崖の上のポニョ」公式サイトのユニークアクセス数が、過去最高の月間ミリオンです。
Raphaでも最高値ですが、本や音楽と違って、印税とかってないのですよね。(笑)

勿論、映画そのものの中身が満ちていたからこそ。
少しでも多くの人に観ていただきたいと、サイトを作って世に出る手助けを少ししただけさ。
にしても、ネットは諸行無常…。 ま、それが良いとこ。

  • 「ポニョ」サイトにジブリ史上最高の100万人 6割が30~40代
    http://www.itmedia.co.jp/
    「崖の上のポニョ」公式サイトの訪問者数が99万5000人となり、スタジオジブリ作品の映画サイトとして過去最高だった。30代(34%)、40代(29%)の比率が大きかった。ネットレイティングスが8月26日に発表した7月のインターネット利用動向調査(家庭PCからのアクセス) ...
  • 「ポニョ」公式サイト、ジブリ映画過去最高の月間99.5万UU
    http://itpro.nikkeibp.co.jp/
    ネットレイティングスは2008年8月26日、7月に公開された映画「崖の上のポニョ」の公式サイトに関する調査を発表。それによると、7月の月間訪問者数は99.5万UU(ユニークユーザー)だった。同社によると、スタジオジブリ作品の映画サイトとして過去最高のUUとなったという ...