フレデリック・バックの映画(短編四作)公式サイト制作
2011年夏。 東京都現代美術館にて開催される、フレデリック・バック展(L'Homme qui Plantait des Arbres)。
フレデリック・バックの作品と、波乱万丈の人生を1000点もの展示作品で紹介、世界初のスケールとなる展覧会に御座います。
展覧会開催期間中、神保町シアターにて『木を植えた男』『クラック!』『トゥ・リアン』『大いなる河の流れ』と、アカデミー賞受賞作を含む短編四作品の劇場公開が決まり、公式ウェブサイトの制作、任せて頂きました。
世界のアニメーション作家に決定的な影響を与え至宝とも評される、フレデリック・バック。
高畑勲監督、宮崎駿監督も、御多分に洩れず。
ゆえに、此度上映されるのは、高畑勲監修、新字幕・ニュープリント版なり。
バック作品は、見えている線が、次のコマで、どんな展開を映し出すのか予測できず、目が離せない。
懐かしくも新鮮に感じられるわけで、ながら見では補完する事が不可能なのだと思い知らされる。
アニメーションの生来持つ性質、天地創造と云っても過言ではない、創造の自由。
改めて、幾度となく、心に触れてくる。
昨今のアニメは、似たようなキャラ、お約束の表現や展開。
音だけでも、ある程度想像でき、要所だけ見とけば良いと云う作品で溢れている。
既に出揃った、市販の材料や調味料で、料理を競う感じだろうか。
演算処理により得られた刺激的リアリティとは対極、曖昧な性質の心像による思い出。
内面からの刺激で、感覚を呼び覚ます方法を何処かに忘れてきてはいないか?と、考えさせられる。
記録されたデータを見るのと、人間が思い出す記憶の違いなのかも知れない。
自然を守る術も含め、弛まぬ模索、続けなければ。
初日は、西村由紀江さんのトークショーなど、盛りだくさんの内容。
十数年前。心象水彩画家、高井真一の身で、西村由紀江さんピアノを聴きながら、同名の心象水彩画『私にできこと』を描かせて頂いた事あり。
その西村由紀江さんが、大きな影響を与えられたと云う、フレデリック・バック。
巡り巡って、御恩報謝となったかも知れぬと云う訳か。
あぁ、添えて嬉しき、フレデリック・バックの映画かな。
